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性器ヘルペス感染症は再発を繰り返す?完治はできない病気!

2019年08月16日
危険なウィルス

性器ヘルペスは原因となるウイルスのHSVが性器に感染することで発症する性感染症の一種です。HSVには1型と2型の二種類が存在しており、主な分布場所に違いを見出すことが出来ます。つまり1型は口腔やその周辺の神経組織や上半身が中心で、2型は性器やその周辺の尿道や肛門周辺に分布しているという傾向があります。

性器ヘルペスの症状は性器や肛門周辺などに不快感や掻痒感などを自覚した後、複数の小さな水泡が発生し周辺のリンパ節が腫れるなどが主です。水泡はしばしば自壊して潰瘍を形成しピリピリした疼痛を伴います。病変部位は男性では包皮や亀頭・冠状溝、女性では外陰部や子宮頸部などです。

性器ヘルペスの感染にも、成長して性行為を経てパートナーから感染を受ける場合と、年少時に両親の唾液などを介して感染する場合の2つに分類されます。一般的に年少時にHSVに感染した場合は、初回は無症状か、もしくは軽い症状で経過することが多く、成長してから性行為を介して発症するほうがより症状は深刻です。強い痛みを伴って歩行困難になったり高熱を発して、時には無菌性髄膜炎を併発する場合もあります。

性器ヘルペスの治療方法は、抗ウイルス薬ゾビラックスなどの服用です。ゾビラックスの有効成分アシクロビルには、ウイルスのDNA複製を阻害する作用を持っているので、原因となるHSVの増殖を抑制し、水泡や潰瘍などの症状を沈静化させることができます。ゾビラックスなどの抗ウイルス薬による治療方法の有効性は確かでHSVの増殖抑制効果は高いですが、一時的に症状を沈静化させることが出来ても完治することは不可能です。病変を発生させるほどの数のウイルスを減少させることができても、腰の神経節にHSVは休眠状態で生息し続けるため体内から根絶することが出来ないので完治することは出来ないわけです。したがって性器ヘルペスは免疫力が低下したり、慢性消耗性疾患や加齢などがきっかけになって再発することが多い特徴があります。再発時も抗ウイルス薬が有効ですが、早い段階で使用するほど症状は軽くすむ傾向があるとされています。したがってぴりぴりする等の前駆症状を自覚したら、すぐに抗ウイルス薬で治療を開始すると回復が早くなるようです。

ところで年少時に罹患する水疱ウイルスが原因の帯状疱疹という病気があります。性器ヘルペスと混同されがちですが、原因が水疱ヘルペスというほかにも、帯状疱疹は左右片側の神経にそって水泡が出現し、疼痛などの症状も激しいなどの違いがあります。