Month: July 2019
女性にとってポピュラーな性病の腟カンジダとは?

助成特有の性病には膣カンジダを指摘することが出来ます。 カンジダ自体は、男女だれの身体にも生息している常在菌の一種なので膣だけでなく口腔粘膜や消化管の粘膜にも分布しているほどありふれたものです。 水虫やカビなどと同じく真菌の一種で、湿度と体温を確保できる場所に生息している訳ですが、膣はこの条件をいずれも満たすことができる環境です。 カンジダの異常繁殖の結果として炎症をきたすことが多いので女性特有の膣カンジダの原因になっている訳です。 実に日本人女性の5人に1人は一生のうちに一度はこの病気を経験するとされているほど身近な病気といわれ、常在菌の一種でもあり、必ずしも性行為がトリガーになったり感染源になっている訳でもないので厳密には性病の一種ではなく、広義の性感染症の一種として把握するのが妥当な病気といえます。 膣内の環境に問題がなければ常在菌の一種にすぎないカンジダは、他の種類の細菌類とのバランスを持しているので特に病原性を発揮することはありません。 しかるに均衡を崩して異常繁殖をきたすには幾つかの原因が想定されますが、最も重要なのは免疫機能の低下です。 典型的なのは糖尿病やガンなどの慢性的消耗性疾患の罹患です。 これらの病気では基礎的な免疫力が低下するおかげで、常在菌も異常繁殖し、粘度の高いオリモノの増加や外陰部のかゆみなどの膣カンジダ特有の炎症症状を定位するようになります。 治療方法には市販薬で外用薬のフェミニーナを使用する方法があります。 症状が沈静化すれば、市販薬の外用薬フェミニーナ軟膏で対応して構いませんが、全身に症状が見られる場合や再発した場合は市販薬では限界があるのも事実です。 そこで重症例や再発した膣カンジダでは内服薬による治療方法も検討されることになります。内服薬で主要なものには、有効成分クロトリマゾールを配合するエンペシドがあります。 カンジダは常在菌のなかでも、免疫機能が正常に機能している場合には、病原性を発揮するわけではありませんが、過労や消耗性疾患・糖尿病にステロイドホルモンの長期投与など免疫機能の低下が顕著になった状況で病原性を発揮する日和見菌に分類される微生物です。 これらの免疫機能の低下を恒常的に認める条件下では、膣のみならず口腔粘膜や消化管粘膜でもカンジダの活動が活発になり、症状が全身に波及するリスクがあります。再発を防ぐためにも、全身の免疫や栄養状態などに配慮することが重要です。 その他にも膣に直接差し込むタイプのカーネステン膣錠という薬も有効です。 カンジダはありふれた性病の一つですが、早期の治療をオススメします。

2019年07月13日
エイズ(AIDS)とHIVは違うもの!どうやって感染しちゃうの?

エイズ(AIDS)の日本語での正式病名は後天性免疫不全症候群とされています。この病気の原因となるのはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することにあります。また、原因となる感染経路には、異性間を含めた性行為が主なものですが、それ以外にも血液感染や母子感染などの感染経路のリスクも高いとされています。それというのもHIV(ヒト免疫不全ウイルス)は精液や膣分泌液ばかりでなく血液にも大量にふくまれているからです。性行為のなかでも一番リスクの高いものはコンドームなどの、避妊具を使用しない行為です。性行為自体によって性器に微細な傷が付くことで、そこから侵入経路になることもありえますが、なによりも精液や膣分泌液を相手方の対内に移行させる行為そのものだからです。 血液感染では感染者の売血などでウイルスに感染されていたり、ウイルスに汚染された血液を原材料にした血液製剤などがリスク要因になっています。また母子感染では、感染者の母親から分娩時に産道を通過するときに血液などを浴びることによる垂直感染が問題になっています。もっともHIVの感染確率は輸血による血液感染を除外すれば、通常の性行為では1回あたり0.1%と淋病などに比較すれば相当低いのが現実です。ところで狭義のHIV感染症とAIDS(後天性免疫不全症候群)は混同されがちですが、厳密には違います。HIV感染症では無症状のことも多く、感染後2週間ほど経過して感冒症状が観察される程度です。HIVウイルスは免疫細胞に侵入して、数年から10数年以上の時間をかけて、免疫細胞を破壊し次第に免疫機能を破綻させていきます。免疫機能が崩壊し所定の23種類の病気のうち、いずれかを発症した段階で初めてエイズ(AIDS)が発症したとの確定診断が下されることになります。 エイズが発見された当初は有効な治療法がありませんでした。しかしその後の研究の成果で複数の種類の抗HIV薬が開発され治療方法が確立されてからは、少なくとも先進国では死に至る病との認識は過去のものになりつつあります。治療方法の主眼は複数の抗HIV薬を組み合わせた、多剤併用療法が中心になっているのです。依然はエイズが発症した段階で抗HIV薬の投与が検討されるのが一般的でしたが、最近ではより早い病期の進行状態で多剤併用療法の開始が検討されるようになるなど、より洗練された治療方法の確立のための研究が進んでいるようです。

2019年07月02日