Month: August 2019
尖圭コンジローマは完治しない!再発を繰り返す!

人間の全身には色々な種類のイボができることは日常的によく観察されるものです。水いぼのように内部に液体を保有しており、潰れると内容液が飛散して患部をひろげたり、紫外線の影響で発生する老人性ゆうぜいやスキンタッグなどもあります。しかし性器に特異的に発生するイボとして、尖圭コンジローマという病気が重要です。主な症状は大小のイボが多発したり、小さな腫瘍がひとかたまりになって巨大な腫瘍を形成している場合もあります。発生するのは男性では亀頭や亀頭冠状溝に陰嚢、女性では膣や小大陰唇・子宮口などの性器やその周辺、男女ともに肛門周辺にも発生することがあるようです。見た目はピンク色の場合もあれば褐色を呈して黒ずんでいることもあります。触感は普通のイボでは軟らかいのが一般的なのとは対照的に、ごつごつと表面がささくれ立っているような印象です。見た目もサイズも特異的で、ニワトリの鶏冠の形に類似していたり、大小の腫瘍が凝集してカリフラワー状に成長することも珍しくありません。しかし見た目のインパクトの割には自覚症状は乏しく、せいぜい軽い掻痒感や疼痛程度で止まっていることもよくあります。類似したものにフォアダイスがあります。フォアダイスは生理現象の一種に過ぎないので、審美目的で治療する以外は放置して問題ありません。 なお尖圭コンジローマの原因はヒトパピローマウイルスに感染することです。ヒトパピローマウイルスは性器に分布しているので、直接的な感染原因は性行為のため性感染症の一種とされています。 尖圭コンジローマの基本的な治療方法は、外科切除と外用薬の二つが主要なものです。外科切除による治療方法は、肉眼的に発生しているイボ状の腫瘍をメスをつかって取り除くことになります。手術で取り除くので尖圭コンジローマのサイズが巨大化していても、少なくとも肉眼で確認できる範囲の腫瘍は取り切ることができるのがメリットです。しかし尖圭コンジローマは単なる腫瘍ではなく、あくまでウイルス感染症が母体になっています。そのため肉眼では確認できない範囲にウイルスが散らばっていることが多く完治したようにみえて、高確率で再発するのです。外科切除では限界があるので、外用薬のべセルナクリームを使用する治療方法も有力といえます。べセルナクリームは有効成分イミキモドを配合しており免疫力を活性化する作用を持っているわけです。しかし巨大な尖圭コンジローマでは治療が困難です。尖圭コンジローマは完治が難しく再発しやすいので経過観察が必須になっています。

2019年08月31日
性器ヘルペス感染症は再発を繰り返す?完治はできない病気!

性器ヘルペスは原因となるウイルスのHSVが性器に感染することで発症する性感染症の一種です。HSVには1型と2型の二種類が存在しており、主な分布場所に違いを見出すことが出来ます。つまり1型は口腔やその周辺の神経組織や上半身が中心で、2型は性器やその周辺の尿道や肛門周辺に分布しているという傾向があります。 性器ヘルペスの症状は性器や肛門周辺などに不快感や掻痒感などを自覚した後、複数の小さな水泡が発生し周辺のリンパ節が腫れるなどが主です。水泡はしばしば自壊して潰瘍を形成しピリピリした疼痛を伴います。病変部位は男性では包皮や亀頭・冠状溝、女性では外陰部や子宮頸部などです。 性器ヘルペスの感染にも、成長して性行為を経てパートナーから感染を受ける場合と、年少時に両親の唾液などを介して感染する場合の2つに分類されます。一般的に年少時にHSVに感染した場合は、初回は無症状か、もしくは軽い症状で経過することが多く、成長してから性行為を介して発症するほうがより症状は深刻です。強い痛みを伴って歩行困難になったり高熱を発して、時には無菌性髄膜炎を併発する場合もあります。 性器ヘルペスの治療方法は、抗ウイルス薬ゾビラックスなどの服用です。ゾビラックスの有効成分アシクロビルには、ウイルスのDNA複製を阻害する作用を持っているので、原因となるHSVの増殖を抑制し、水泡や潰瘍などの症状を沈静化させることができます。ゾビラックスなどの抗ウイルス薬による治療方法の有効性は確かでHSVの増殖抑制効果は高いですが、一時的に症状を沈静化させることが出来ても完治することは不可能です。病変を発生させるほどの数のウイルスを減少させることができても、腰の神経節にHSVは休眠状態で生息し続けるため体内から根絶することが出来ないので完治することは出来ないわけです。したがって性器ヘルペスは免疫力が低下したり、慢性消耗性疾患や加齢などがきっかけになって再発することが多い特徴があります。再発時も抗ウイルス薬が有効ですが、早い段階で使用するほど症状は軽くすむ傾向があるとされています。したがってぴりぴりする等の前駆症状を自覚したら、すぐに抗ウイルス薬で治療を開始すると回復が早くなるようです。 ところで年少時に罹患する水疱ウイルスが原因の帯状疱疹という病気があります。性器ヘルペスと混同されがちですが、原因が水疱ヘルペスというほかにも、帯状疱疹は左右片側の神経にそって水泡が出現し、疼痛などの症状も激しいなどの違いがあります。

2019年08月16日
男性が尿道に痛みを感じたら性器クラミジア感染症の疑いがある!

現在の日本において年間の新規患者数が最も多いのが性器クラミジアになるのは間違いありません。感染者数は100万人を超えるとの推計もあるほどで、性生活の盛んな20歳代の男女に患者数のピークが見られます。原因となるのは性行為やオーラルセックスのような性的接触行為を持つことです。クラミジアに感染している粘膜に接触すれば感染するリスクは性行為と同等の高さになっているので、オーラルセックスでも十分感染の可能性はあります。つまり感染部位は、粘膜が分布している箇所であれば場所は問わないので、感染した性器に口腔粘膜が接触すれば咽頭炎の原因にもなっています。ただしクラミジア性咽頭炎は自覚症状がほとんどなく、医師の診察を受けたときに口腔検査で咽頭の異常を指摘されることが診断のきっかけになっているのが実態です。 クラミジアは性行為やオーラルセックスが感染の原因となっているので、典型的な性感染症の一種です。性生活が旺盛な20歳代に患者のコア層が存在するだけでなく、男性と女性で症状の出現の仕方に特徴がみられます。男性では2~3週間の潜伏期間を経過した後、尿道炎の症状を訴えるのが比較的よくみられる症状です。尿道炎でもっともよく観察されるのが排尿痛になります。尿の通過道である尿道に炎症が生じることで、排尿時に炎症部位が刺激されていたみを感じるわけです。ただし排尿痛があるにしても淋病ほどいたみの程度が強くないので見過ごされる可能性は否定できません。また女性では自覚症状にとぼしく、クラミジア感染の事実すら知らないまま、不特定の男性と性交渉をもち感染を広げている可能性もあります。女性ではせいぜいおりものが増加したり、外陰部の軽いかゆみ程度の症状に止まる状況も否定できません。クラミジア咽頭炎も自覚症状に乏しく、せいぜいおりものの増加程度なので、クラミジアに感染した後も適切な治療を受けないまま長期間放置されている事例が相当数に上ると予測されています。しかし卵巣炎や卵管炎などを合併すると不妊症の原因になるので積極的に治療することが大事です。性器クラミジアには確立した治療方法があります。性器クラミジアの治療方法の主なものはジスロマック1,000mgを1日1回内服するというものです。この治療で症状は治癒し病原体も根絶できますが、自覚症状に乏しいので、感染の事実に気付かないまま治療もしない状態で放置されている可能性も否定できないので他人事と考えないのが賢明です。

2019年08月01日